観光地百選切手の買取り
観光地百選切手は1951~1953年の間にシリーズ化し20種の切手が発行されていて、国内外へアピールする観光地の宣伝として、国内の風景をデザインした切手になっています。
デザインの選定は、切手発行に伴い新日本観光百選から10部門の投票を行い各1位(2種ずつ)を発行していました。
代表的な観光地が選ばれ、美しいデザインであるためコレクター達に好まれましたが、、国立公園切手とは違いコレクターをターゲットにした販売をしていないのが特徴です。観光地百選の部門別ランキングを、再度行った場合に違った結果が出るでしょう。そんな60年の時代の流れを感じ取ることが出来る切手といえます。
国内向け(8円・10円)は、様々な色が使用されていて、海外向け(24円)は、万国郵便連合の規定によって青系横向きに統一されています。24円切手の発行枚数が少ないのは、額面が高額だけではなく海外向けだったからです。
蔵王山(山岳部門1位)
8円500万枚 ザンゲ坂下
24円50万枚 地蔵岳中原
日本平(平原部門1位)
8円500万枚 茶摘み
24円50万枚 富士山の展望
24円切手の「日本平から富士」が観光地百選切手の中で最も高い評価がついています。
20枚シートの場合 10万円以上の買取り価格が付く場合があります。単片でも非常に高い評価がされています。
箱根温泉(温泉部門1位)
8円450万枚 芦ノ湖大観
24円100万枚 大桶谷
赤目四十八滝(瀑布部門1位)
8円450万枚 三重県名張市 千手の滝
24円100万枚 荷担の滝
和歌浦友ヶ島(海岸部門1位)
8円450万枚 和歌浦観海閣
24円100万枚 島野奈浦
宇治川(河川部門1位)
8円450万枚 宇治川
24円100万枚 宇治橋より上流を眺める
長崎(都邑部門1位)
8円450万枚 大浦天主堂と長崎港
24円100万枚 崇福寺竜宮門と長崎港
菅沼、丸沼(湖沼部門1位)
24円100万枚 8円450万枚
8円450万枚 菅沼
24円100万枚 群馬県の丸沼
昇仙峡(渓谷部門1位)
24円100万枚 8円450万枚
8円450万枚 昇仙峡主峰の覚円峰
24円100万枚 山梨県長潭(ながとろ)橋
1953年
錦帯橋(建造部門1位)
24円100万枚10円450万枚
10円450万枚 錦帯橋
24円100万枚 錦帯橋
錦帯橋の発行時期のみが他より遅くなっています。実際には、先の物と同時期に発行される予定でしたが、切手発行準備の段階で橋が水害で流されたのです。そのため、切手も一時発行中止となったのです。
観光地百選切手の全20種をそろえた状態の場合、非常に価値が上がります。
過去最も高く評価されたときは、63200円と言う価格が付いた事もありますが、実際にはこれほどの価格が付くほど状態の良い切手は余りありません。そのため24円の日本平以外の買取り価格は、100円以上付けばよいでしょう。