電子郵便切手の買取り
電子郵便とは
1981年に開始されたサービスです。差出人から依頼された文章を、配達郵便局へファックスで送信します。配達先の郵便局で受信した文章を受取人に配達するサービスで、手書きの文字やイラストをそのまま送る事もできました。
郵便局で準備された専用の台紙に文章を添えるために価格が高額なので、そのため高額な専用切手の発行が行われたのです。
電子郵便の利用方法
結婚式や誕生日、合格祝い等の気持ちを送る祝電や、お悔やみ時の弔電等で利用されたり、受験生の合否通知に利用されていたこともあります。申込方法は、Web・電話(翌月一括払いの方のみ)・窓口から申し込みが可能です。
Webからの申し込みの場合、窓口よりもお得になり15時半までに依頼する事で当日中の配達が可能です。名前・配送先(名称、住所)・メッセージ・取扱種別を記載し提出となり、料金の支払い方法は、現金・切手・クレジット・翌月一括払いです。
電子郵便切手の歴史
電子郵便用の専用切手とされていますが、実際には普通切手扱いなので他の郵便物にも利用可能です。
1984年発行 電子郵便切手スピード
スピードと言う名称に合わせてか躍動感のあるデザインですが、非常にシンプルな作りです。翌年にはデザインの変更がされているため、発行期間が非常に短いです。1枚の価格が高額なことと、発行期間の短さにより流通量が極めて少ないです。
1985年発行 電子郵便切手ネットワーク
ネットワーク(レタックス)に変更されるに伴いデザインも一新しました。網目模様がネットワークをイメージし、奥行のあるデザインとなっています。電子郵便切手は、消費税導入の料金改正の際に廃止となっています。
電子郵便切手と買取り
インターネット等の通信メディアが発達したため、電子郵便切手はサービスの利用者が減少しました。そのため、電子郵便切手の専門切手販売は終了となり、一般的な扱いは記念切手の額面買取りが基準です。
カラーマーク付きの場合は、プレミアがつき高く買取りを行ってもらうことができます。
1984年「発行のスピード」良品の場合4000円の買取り事例があります。
1985年「発行のネットワーク」良品の場合1500円の買取り事例があります。
切手自体は、1枚5円の手数料で普通切手やハガキとの交換も可能です。しかし、状態の良いカラーマーク付きのものをお持ちの方は、買取り査定をお願いしてみると良いでしょう。